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47.ダメージについて

声を出すと、特定の部位にダメージが入ります。このダメージについて、簡単に説明します。

まず、一番ダメージが入りやすいのが、気管の上部にある喉頭蓋軟骨(こうとうがいなんこつ)という場所。私のレッスンでは「喉の蓋」と呼んでいます。

この蓋は、水分などを飲みこむ時に閉まり、気管にはいらない(むせこまない)役割をします。呼吸をするときや声を出す時は、基本的に開いています。しかし、声を出すのが不慣れな人や、高音を無理に出そうとする場合には、閉じてしまいます。結果、開いてない蓋を強引にこじ開けて声を出すためダメージを受けてしまうのです。

一方、声帯は声を出した場合には必ずダメージが入ります。声帯を空気の力で振動させるため、このダメージは発生します。しかし、通常の範囲のダメージなら、気づくこともなく短時間で回復するため問題ありません。長時間しゃべり続けると声が枯れるというのは、声帯の回復時間が無くなるためです。
また、大きな声や高音を強引に出そうとした場合には、声帯に大きな負荷がかかり、ダメージも大きくなります。

声帯に大きなダメージが入ると、はれあがり声がかすれ最悪の場合声が出なくなる場合もあります。声は必ず、余裕のある範囲で、休みながら出すようにしましょう。
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HP掲載:2014年2月17日
文章作製:2013年11月19日