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713.古と今の和の世界

ゲストのさやかさんと根津美術館に行きました。根津美術館は青山のファッショナブルな場所にある美術館で、日本風の渋い色合いとモダンな佇まいが大変お洒落です。
ただ今「新春の国宝那智瀧図」のコレクション展が開催されています。仏教説話画の数々と、国宝の那智瀧図を鑑賞できます。



仏教説話画は1枚の絵の中に複数の物語が描かれた作品があります。パッと見ると何が何だかわかりませんが、作品の前に各物語の説明が記されたプレートが展示されているので、小説の挿絵を見ているように分かりやすい案内でした。
地獄絵図も何作品かありました。私はこういった作品がちょいと苦手なのですが、「こういった苦行から仏様が救ってくださる」というような描き方だったので、ビビリの私でもちょっと落ち着いて観賞することができました(苦笑)。
今回の展覧会では何と言っても那智瀧図に注目です。別の部屋に1作品だけ飾られています。静かさと荘厳さをあわせもった作品です。絵の前に立っていると、滝の音が聞こえてくるような錯覚を起こします。仏教説話画と同じように、一枚の絵の中に細やかな仏教に関する物語が隠されています。どこに何があるかじっくり見ながら探すのも面白いです。

根津美術館後は渋谷に移動をしてヒカリエとBunkamuraにてお茶を楽しみました。
青山から渋谷まで車ですぐの距離です。
さっきまで仏の世界にどっぷりつかっていた頭の中だったので、突然現実世界に戻ってきたような気分です。
ちょっと肌寒い日だったので、喫茶店で頂いた温かいココアが身体を温めてくれました。



古の和の世界と若者のファッション最先端の、時を超えて二つの世界を楽しめたお散歩でした。
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2013年2月15日