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541.黄泉と現の「六文銭」

お友達の暗黒舞踏家の渡部みかさんの舞台に行きました。暗黒舞踏を拝見するのは初めてです。



みかさんは開座という団体に所属をしています。今回の演目は「六文銭の舞」。六文銭といえば、戦国武将の真田家を連想します。六文銭は三途の川の渡し賃ともされる冥銭と言われています。今回の舞の内容もそれにちなんだテーマでした。

関節があるのか、ないのか。予測つかない動きと、その迫力に驚きました。とにかく「凄い」の一言です。どこかおどろおどろしいのですが、それだけでない魅力のようなものを感じます。伺うと、暗黒舞踏の一つの魅力は『分からないものを分からないのまま感じる美学』とのこと。そう説明されても、さっぱり分かりません。でも、「凄い」舞です。

暗黒舞踏を舞っているみかさんの姿は、立ち寄りがたいオーラをまといますが、そうでないときの普段のみかさんはとっても朗らかで物腰穏やかな20代の若くキュートな女性です。こんな方が、あのような亡霊のような動きを見せるなんて、と思うと演技力の高さに惚れました。

黄泉と現(うつつ)を行ったり来たりしている魂の姿を見た。そんな舞でした。


▼開座
http://www.kaiza.me/

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2012年6月6日