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32.食事マナーと育ちの良し悪し

女性として下品だと思われる所作の一つに「食事の頂き方」があげられます。
「口を閉じずに音を立てて食べる」は特に注意をしたい食べ方です。日本女性は音を立てて食べない(料理によっては異なります)ように心掛けます。温かい飲み物をカップで頂いている時に、ズズーっと音を立てて吸い込むように頂いては美しくはありません。不快な音は悪い意味で周囲の注目を集めてしまいます。カップについた口紅を意識するように、食事マナーにも女性としてのエッセンスを含めたいものです。

人の育ちの良し悪しは食事の作法で判断される事が多く、女性は母親から食事マナーについて細かく注意を受けて育ちます。相手を不快にさせるような食べ方をしていると「いったいどういう風に育てられたのか?」と思われてしまうからです。他人からそのように思われることは女性として恥ずかしいことです。それは女装でも同じです。

テーブルマナーを全て覚えるとなると大変です。まずは、こちらを意識することからはじめてみてはいかがでしょうか?

・口を空けてくちゃくちゃ食べない。
・髪の毛(ウイッグ)と一緒に食べない。
・大口で食べない。
・犬食いしない。
・茶碗についているご飯粒を箸で集めるときにカチカチと音を立てない。

一番下の「茶碗とご飯粒」ですが、口をもぐもぐしている間中ずっと箸でご飯粒を集めて、口の中に物がなくなるとすぐにご飯を口に運び、その後またご飯粒を集める…。この動作の繰り返しは育ちが悪いと思われるのでお止めになったほうが良いです。

当たり前と思う動作ばかりですが、こういった「当たり前」に落とし穴が潜んでいます。
お体に障害をお持ちの方で、食べる際に口を閉じる事が出来ないのであれば、必要以上にご無理はされないほうが良いのですが、女装外出時に食事を頂く時には、自分が「女性として見られている」という意識と気配りを心がけたいものですね。
2010年10月11日