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12.灯台下暗し

女装をするようになると、それまで気にすることのなかった体毛の存在に気づくことが多いと思います。

皆さんは気付いていますか?女性になる時にはものすごい存在感があるのに、普段は存在を忘れられ勝ちなかわいそうな毛のことを。脚の毛・脇の毛・眉毛…人体にはいたるところに毛がありますが、男性ではまず気がつかない。女装をする時になって「そういえば…!」とヤット思い出して貰える毛とは…?それは、まつげです。まつげは男性の生活の中では、目の中に入った時以外まず気にすることがありません。でも女装をするに当たっては、まつげをビューラーでカールをさせることで目元をくっきりと大きく見せられますし、マスカラをつけて長く見せることで切れ長で美しい目元を演出することもできます。そのことに気づけばカールを丁寧にするようになり、一段と美しい目元の演出方法も分かりまつげを大事にすることにも気を使うようになります。

普段何気なくすごしていて見落としがちなものも、女装をしているとその存在に気づくことが多いのは、皆さん経験済みでしょう。それは町の中だけではなく、ご自身の体の状態で同じです。えてして男性は仕事がらみの事柄を最優先に考えますので、仕事にかかわる事以外、自身のことなどにはほとんど気を使いません。女性は人から見られて良い印象を与えるにはどの様にすればよいのか、そういった分野の感性を磨き、知識を幅広く得ようと努力をしています。女性は、そっちの方向にもアンテナを広げて情報を得ようとしているのです。新しい分野の知識やご自身の体の変化など、見落としがちな部分に思わぬ発見があるという経験は、必ず日々のお仕事の中でもヒントやアイデアを出してくれる原動力となるはずです。

まつげの存在と同じように、日々の生活の中で見落としがなことはたくさんあるはず。それは身近にあって、気づいてもらいたくてうずうずしているのです。