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20．キーワード…私の結論 女装メイクで最も難しいのが髭隠しと普通思われていますが、それに適したファンデーションと化粧下地があればそれほど難しいことではなく、割に簡単に隠すことが可能です。私が最も難しいと思うパーツは何と言っても「鼻」です。 年をとるごとに鼻は劇的に変化しますし、さらに男女ではかなりその形状が異なります。高齢者の鼻を見ると、男性は鼻が大きく、逆に女性は小さめです。何かの本で読んだことがあるのですが、鼻は成長を続けるパーツなのだそうで、年を重ねるごとに男性の場合大きくなることが多いそうです。 星の数ほどある化粧品ではありますが、その中に一重まぶたを一瞬で二重まぶたにするアイプチのように、大きな鼻を劇的に小さく変形させる便利で手軽なアイテムは、近所の薬局や化粧販売店では見かけません。鼻を劇的に変形させるのであれば、特殊メイクのテクニックです。鼻の毛穴に詰まった汚れを取るものや、開いてしまった毛穴をカバーする化粧品はあっても、小さく見せるための専用化粧品は超レアアイテムです。手軽に購入できる化粧品を使って鼻を小さく見せるのであれば、光の効果で凹凸を表現するシャドーやハイライトを使うのが一般的です。 小鼻メイクはピンポイントで鼻だけ意識して化粧をしても上手に出来ません。大きな男性の鼻となるとなおさらです。眉頭の位置・おでこのでっぱり具合・顔の骨格など全体の大きさのバランスと、鼻と口周りの深いシワをカバーしてようやく小鼻アレンジが完成します。小鼻メイクは化粧下地・コンシーラー・ハイライト＆シャドーなどの必要となる各化粧品がある事と、使い方やアレンジがわかっている事が大切です。 目にはアイシャドー、口には口紅、頬にはチーク、眉にはアイブロウ。パーツごとに化粧品が用意されているのに鼻にはありません。顔の中央の最も目立つ部分なのに、あまり意識されない鼻。しかし、中央にあるからこそ存在感があり、しかも男性的な部分を強調し、さらにその方の特徴を現します。鼻は目元や口元のように鮮やかな化粧をして自己主張をするパーツで無いにも係わらず、その方の男性らしさを大胆にアピールしています。 逆説的ですが、ノーズメイクとは「小顔メイク」だけでなく「女性への大変身」や「別人になること」など、挑戦し甲斐のあるテーマに直結するキーワードだと私は考えます。 |
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| 2010年1月12日 | |||