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3.デザイン性or機能性

足を美しく見せるヒールは女装子さんの憧れです。ヒールの高い靴は足を美しく演出してくれます。しかし、女性の靴はデザインが重視されているものが多く、ぴったりと足の形に合った靴でしたら問題はありませんが、形違いの靴をはいてしまいますと足に負担をかけますし、ヒールでしかも先が細くなっている形の靴を長時間はいていると足が痛くなってしまいます。外反母趾が女性に多いのはそのためです。

ヒールを履いているとつま先に重心がかかるので、バランス感覚が曖昧になります。普段ヒールを履くことの無い男性の場合、平坦な道でも歩きにくいものです。特にヒールの高い靴を履いているときに車の運転をするのは大変危険です。私も普段ヒールを履くことが多いのですが、5センチ以上の高いヒールを履いているときには、必ず靴を脱いで運転するようにしています。ブレーキ・アクセルを踏んだ感覚がつかみにくいためです。また、階段を上るときにはヒールが階段のふちに引っかかったり、降りるときには前のめりになってしまいやすく手すりがないと危険な場合も多々あります。

機能性よりもデザインを重視された靴を履くときには長時間はくことをなるべく避けた方が無難です。写真撮影時など、そのときだけ楽しむのでしたら問題はありませんが、外出時は足が痛くなるとそのことに気がそぞろになり十分に楽しむことができません。アルテミスの外出コースのときにスタッフがヒールの低い靴をお勧めするのはそのためでもあります。

ヒールで街中をカツカツと歩く姿は魅力的ではありますが、ご自身にぴったりあったヒールをお持ちで無い方は、パンプスなど機能性のある靴をチョイスされた方が、心置きなくショッピングや喫茶を楽しめることでしょう。